2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

メモリー・キーパーの娘(キム・エドワース)

家族崩壊と再生の感動巨編。 男女の双子を取り上げた、父である医師ディヴィットは、妹を看護師に渡し、妻ノラには死産だったと告げる。 なぜなら、自分の亡くなった妹と同じく、自分の娘はダウン症だったからだ。 妹の治療費のため、貧乏で自由がなかった少…

だまされないために、わたしは経済を学んだ(村上龍)

村上龍の「だまされないために、わたしは経済を学んだ」を読書中。JMM(ジャパンメールメディア)というメールマガジンのエッセイを集めたもの。 JMM・・・ なんだか、私の中では、卑猥でもなく、淫靡でもなく、猥褻でもなく、(とにかく、アヤシイという表現は…

中庭の出来事(恩田陸)

もう、お手上げ。 劇中劇の劇中劇、回想録の回想録、という入れ子構造。 実際の物語なのか脚本なのか、劇中での劇なのか・・・ 最後の部分で何となくわかるけど、この実験的な構造の前に、くらくらするだけで終わってしまった。 もともと演劇的な要素という…

風の王国1(五木寛之)

大好きなラノベ・ファンタジーに同タイトルの作品があるけど、こちらは、作家よりエッセイストとして認識していた五木寛之の小説。1巻しか読んでないのでジャンルが不明。これから主人公が大きな流れにのみこまれる直前までしか収録されていない。 薄い上に…

江戸の検屍官 闇女(川田弥一郎)

検屍が得意な同心・彦太郎が主役のサスペンス。 まさに、現代の検視官ですからね。 相棒はもちろん監察医、ではなくて、検屍と女が大好きな町医者・玄海。結構、科学的な検視をするのだが、ひたすら、「下」のあたりの観察に終始している気もする。 死体の似…

四畳半神話体系(森見登美彦)

太陽の塔や夜は短し歩けよ乙女、と同じく、京都大学に通うと思われる男子学生が、妄想と現実の狭間に漂う本。 この本には、夜は短し・・・と共通する人物が出てくる。4話収録されているが、楽曲ボレロのように、いずれもよく似ているけど、少し違うという話…