バガージマヌパナス(池上永一)
のどかな沖縄で、長い黒髪の美女が、赤い口紅、黒のシースルーのブラウスと黒のホットパンツ、青のタイツで、妖しさを漂わせながら歩く図。
・・・濃い。
原色が氾濫し、濃いキャラクターの女性たちが、言い合いしながら、ストーリーが展開されていく。
・・・やっぱり、濃い。
沖縄のニート綾乃が、ユタ(巫女)に選ばれるところから始まる。
綾乃も、神様も、ユタに選ばれたが逃げたオージャーガンマー(80代)も、現役のユタ・カニメガ(50代)も、みんな濃い女たち。
独善的で、天衣無縫で、本能の赴くままに行動する。
ついていけない、という感じで、どこを読んでも笑える。
普段だらだらしている綾乃が、旧盆だけ、料理や祭壇の飾りつけ、掃除に張り切るシーンとか。
綾乃を溺愛するオージャーガンマーは、妖怪じみたパワーを発揮する(鳥姫伝の老師・李高、魔術師エベネザム、ドラゴンボールの亀仙人の系列。)私好みの老女。
漫画で見かけたことがあるが、同じ作者の風車祭も妖怪じみた老女が活躍していたので、ぜひ読みたい。
ところで、脳内で、綾乃は自動的に栗山千明になってた。
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