沖で待つ

沖で待つ

沖で待つ

   
敬老の日に、「勤労感謝の日」を読むと身につまされる。
予想通り、3連休の初日を休日出勤し、残りの2日を読書で潰した(6冊読んだ)。
連休前の金曜日に、私の3連休の過ごし方の予想(結局、その通りになった)を知った新入社員の25歳男性には、職場で(部門長以下、みんないるところで)「うわぁっ、寂しい」と叫んだ。
ケンカ売ってるの?と、にらみつけておいた。
    
勤労感謝の日」は勤労感謝の日に見合いした36歳無職女性の一日である。
父親の通夜の日に弔問に来た上司が酔って、母親によからぬことをしようとしたので、大暴れして上司をしばいた結果、無職になった女性である。
見合い相手は最低である。
全く持って身につまされる。
「負け犬って自覚してれば許されるんですよ」と言い放った見合い相手に、なんでこんなのに許してもらわなければならないのかと言う主人公に、激しく同感した。
    
沖で待つ」は芥川賞受賞作。(調べるまで直木賞だと思っていた)
同期社員の男女の話。
死んだら、残ったほうが、中身を見ずにパソコンのハードディスクを壊す、という約束を交わした。
男が亡くなったため、女は約束を果たす。
そこに戦友という言葉はあっても、恋愛感情はない。
私も、仕事面では何とかしてやろうと思うけど、仕事も含めて何かをしてもらいたいとは思わない。
プライベートに関わりあえないのは寂しい気もするけど、関わってほしいとは思わないので、そんなもんでいい。
私のPCの中身であるが、死んだら、やはり見ずに壊してほしい。
この記事をみた親戚の皆様(書評はともかく、掲示板くらいは見ているのだ、親戚が少なくとも3人も!)、中身を見ずに壊すこと覚えていてください。